過去の議会での質問実績

気候変動へのレジリエンスやジェンダー平等など、多くの社会課題に応えるため、千歳烏山駅周辺の都市計画に新たな住民参加の仕組みづくりを【2024年 予算特別委員会】

烏山地域は、人口約12万人、約6万5,000世帯を抱えています(※2024年3月現在)。人口構成を見ると40代から50代が31.8%を占めるボリュームゾーンで、20代から30代が25.7%とこれに次いで多く、ほとんどの年代で女性の人口が男性を上回っています。京王線特急停車駅の千歳烏山駅は、家賃相場も下北沢、三軒茶屋、経堂等の人気エリアと比べ、1LDKで4万円から6万円程度低く、経済的制約が多い若者やカップル世帯等にも優しいまちです。

おのみずきは2021年9月に烏山に転入し、2024年10月、烏山地域で開催された意見交換とオープンハウスに参加しましたが、そこで初めて、都市計画によって今後10年で街が大きく変わること、駅南側に巨大な再開発ビルが建つイメージ図などを見て大変驚きました。都市計画におけるジェンダー主流化や、ジェンダー統計の重要性に関してはこれまでも訴えてきましたが、千歳烏山駅周辺の街づくりにもジェンダーの視点が抜けていないかどうか区の認識を確認するとともに、多くの地域住民が蚊帳の外に置かれたまま計画が進められてしまうことへの問題提起を行いました。

区は「地域住民を主体として構成される街づくり協議会からの提案を踏まえ、区が案を作成し、意見交換会など様々な機会を通じて地域住民や商店街の方々とも意見交換を重ねてきた」と答弁。しかし、女性や若者など、社会的マイノリティーとされる人々の声は相対的に小さく、拾われない傾向にあり、特に若年世代は行政とのつながりが希薄であるという課題に対し、新たなアプローチが必要です。下北沢や三軒茶屋で実践されている誰でも参加可能な会議体の取組に加え、烏山では新たな抽選代表による熟議プロセス(社会の縮図を構成するように選定された抽選代表による学習、熟議、集団での提言形成を目指す)の導入を求めました。

区からは、これらを参考に「千歳烏山駅周辺のまちづくりの進め方について地域の特性や状況に応じた手法の検討を行う」との答弁を得ました。

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